日本童謡学会

日本童謡学会名誉総裁 寛仁親王妃信子殿下 Message 日本童謡学会理事長 海沼 実 Message

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   私はこれまで公私に渡り「童謡」とともに歩んで参りました。元気になれる流行り歌が多々ある中、人々の心の糧となり、生き行く上での示唆を与えてくれるのは、やはり「童謡」だと考えるからです。電話相談対話士から広く被災者支援へと活動を広げてくる中、懐かしい
「童謡」を通じた心の交流は、物心ともに不安を抱える皆さんにとって、大切な意味を持つものです。

しかしながら近年、ボランティア活動に参加してくださる若い世代の方々が現地に赴くと、そこには必ず大きな障壁がありました。直面する最も大きい課題の一つは、被災者の皆さんと共に歌える「歌」が無いという事実です。

もとより私は、昔ながらの「童謡」を薦めましたが、そもそも若い世代の方々は、作品そのものを知りませんでした。取り急ぎ、著名な数作品を彼らに教えたところ「被災地での交流が、想像以上に進みました!」と嬉しい報告を数多く受けました。

本来あるべき「童謡」とは、その歌詞や旋律から様々な事象を想像し、自分自身はもとより、周囲で聴く方々の心を癒し、
満たすべきものです。

今般、海沼理事長が率いる「日本童謡学会」の趣旨を説明したところ、各界の皆さんから多くのご賛同を頂くことができました。

今後、広く一般の皆さんにも、日本人の「心の教育」を継承する運動にご賛同頂き、日本人にとって大切な「童謡」が、次世代へ正しく受け継がれていくことを切に願っております。